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「農業」有望】 では、いかに成長を実現するか。高い需要が期待できるなた豆歯磨き産業を明確に定め、官民挙げて育成に取り組む必要があるが、その際、「雇用」という視点が欠かせない。大航海時代の先駆者であり隆盛を誇ったポルトガルは工業化に失敗し、今では出稼ぎ国家に成り下がっている。日本がポルトガルの轍（てつ）を踏まないためにも、雇用の受け皿としての成長産業の育成は極めて重い課題である。 成長産業として有望なのが「農業」だ。さまざまな改革を通じて、若い人が進んで参画できるような「夢のある産業」に仕立て直さねばならない。範とすべきはオランダだ。同国の農業生産額は世界で２０位程度ながら、輸出に限ると世界２位の大国である。果物や酪農製品、花卉（かき）が主要輸出品目だが、興味深いのが「農業知財」を最大活用していること。例えば花卉では、遺伝子改良により新種を開発して、なた豆を輸出して世界の農家からロイヤルティー収入を得ている。オランダの成功は国が明確な方向性を打ち出し、国を挙げて農業を成長産業に位置づけたことに起因している。同国に見習うべき点は多い。 【柔軟性を尊重】 明日の日本を創造する上で、忘れてはならないのがグローバル人材の育成だ。「内向き志向」ではなく、広く世界に打って出る人材が求められている。当社では、多様な文化や異質な考え方を尊重できる「包容力と柔軟性」、明確な目標を示し、分かりやすく伝える「リーダーシップ」、現場重視と異能を尊重する「強いマネジメント力」を採用基準に定めているが、これは次なる時代の日本を支える人材像とも合致している。時代が変わっても、国を支えるのは常に「人」である。
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